私のお店の名前は筋膜リリースとリンパドレナージュのお店Pelfine〜ペルファイン〜
この『Pelfine』は、私が地域の企業と共同開発した、骨盤バランスサポーターの名前
腰痛の方・産前産後の方などにご好評をいただいています😁
そして、ロイヤリティも頂いています💕
ものづくりは人に喜んでいただけて、お金ももらえて最高💕
この記事は
商品化、、、興味はあるけど、ものづくりってお金がかかるんじゃない?
という、あなたに参考にしていただければ幸いです。
アイデアを形にしたい時①まずは検索してみよう
自分が何か思いついた時、心配なのが
もう同じ事考えている人いるんじゃないかな?
ということ
頑張って商品化したのに、他の人から「特許侵害で訴えます!」なんて言われたら立ち直れません😭
そんな時、役に立つのが特許庁の特許検索ポータルサイト。ざっくりとではありますが、自分と同じような特許が既にとられていないかを知ることができます。
もちろん、素人が調べ尽くすのは難しいですが、最初の一歩でつまづかないためにも、この一手間が大事です。
ここで、注意したいのが、
「似たような特許ある!だめだ!」と諦めるのではなく、
「この特許は似てるけど、ここの違いで便利さが全然違うのでは?」と考えてみること。
似ている特許の情報は次のステップにとっても大事になってきます
アイデアを形にしたい時②一枚の企画書にしてみよう
アイデアって、頭の中にぼんやりと浮かんでいて、口で説明しようと思ってもうまく伝えられないもの
そこで、思いついたアイデアで企画書を作ってみましょう
実はPelfineは開発当初、今の形と全く違っていて、最初に私が書いた企画書はこんな感じ👇
外出先でもズボンを脱がずに変えられる、前開きする紙パンツ、おむつ+パンツ=「おむぱんつ」という名前で開発は始まりました
2005年に作ったなかなかに荒々しい企画書ですが、どんどん意見をいただいて、ブラッシュアップしていけるので、
最初から時間をかけて作り込みすぎず、次のステップに進みましょう
①で調べた類似特許との違いも記載できると③での話もスムーズです😁
アイデアを形にしたい時③発明協会に行ってみよう
ネットで「アイデアを形に」と調べると、弁理士さんがいるかもよくわからない、サイトがずらっと並びます。
企業にいきなり持ち込んでも「そのアイデア、すでに開発中です!」と言われたら、アイデアを盗まれても何もできませんよね😭
低予算でアイデアを形にしたい!
という方は、企画書の作成と類似特許の検索が終わったら、各都道府県にある発明協会に行ってみましょう
発明協会であれば、利用料は無料で、特許をとるサポートをしてくれる上に、
地方公共団体や商工会議所とも連携しているので、アイデアを形にしてくれる地元企業、助成金の申請窓口にもつながっていけます😁
発明協会で相談した上で、特許、または実用新案をとっておくと、企業に売り込みの時にも本気度が伝わりやすく、権利を守った上でお話し合いができます。
また、特許は特許化したい項目の数にはよっては20万円以上の申請料がかかりますが、
地方自治体によっては弁理士費用や特許申請費用の補助をしてくれるとこともあります。そういった情報も発明協会で相談してみると良いですよ☺️
アイデアを形にしたい時④商工会議所に行ってみよう
特許または実用新案がとれたら、企業に売り込んでみましょう
ここでまた活きてくるのが、企画書です。
あなたの商品に興味を持ってもらうために、A4数枚で分かりやすくアイデアの概要を書いた企画書は常に便利!
企画書を実現できそうな知り合いに見せて相談しても良いですし、
自分で企業に電話して資料送付のアポイントメントをとってから企画書を送っても良いですが、
お近くの商工会議所に相談をすると、都道府県や市の産業振興課とも連携をとって、地元企業とのマッチングや、助成金の紹介など、商品づくり全体をサポートしてもらえます。
地域によっては、該当企業の連絡先をポイッと渡して終わり!
というところもあるようですが、私の時は丁寧に対応していただけて、良い出会いがありました☺️
私と、企業さんとの間の共同開発の契約書についても、サポートしていただけて、本当に1人じゃできないことが次々と実現していきました✨
アイデアを形にしたい時⑤アイデアを発表してみよう
アイデアが少しづつ形になってきたら、たくさんの人に目に触れて、意見をいただくのも大事です
私の場合は、おむつでしたので老年看護学会や、泌尿器系の専門誌で発表したり、発明展や国際福祉機器展(HCR)といった、発明品が集まるお祭りのようなものにも出ました。
そういうイベントでも共同開発者の方と一緒だからとても心強く、たくさんの人に出会って刺激を受け、販売経路の拡大や商品のブラッシュアップにもつながる貴重な経験になりました。
産業フェアや、発明展は色々な自治体でも年数回は開催しているので、まずは見に行ってみるだけでも楽しいですよ😁
アイデアを形にしたい時⑥出会いとアドバイスを大切に、アイデアは形を変える
開発当初は、便利な紙オムツを作りたかった私。最初は大手オムツメーカーに紙オムツの共同開発を売り込みました。
しかし、「紙おむつの形を変えるには、機械の金型から変えないといけない、それには10億円かかります。」と某メーカーの開発部長さんに言われ意気消沈😭(個人にわざわざお電話でお返事くださる優しさも染みましたが)
そこで、前の職場のドクター相談したら、お知り合いの福祉用具の会社をご紹介くださいました。
ご紹介いただいた会社の社長さんと相談して、
紙おむつが高いなら、失禁しても大丈夫なパンツを布で作ったらどうかな?
と話し合い、商工会議所さんに縫製業の会社をご紹介いただきました
こちらの社長さんも本当に粋な方で、縫製素人の私の話を真剣に受け止めてくださって、三者で商品開発を開始。
会議や試作、モニターなどを重ねて、おむぱんつは、かえるのラクラク「カエラック」という商品になりました
さらに、知り合いの助産師さんにカエラックの話をしたところ「この形なら産後のお母さんたちが使う産褥ショーツにもなるんじゃない?」と、言っていただいて、
せっかくなら産後の骨盤ケアのために、骨盤ベルトもつけてほしい!
とご要望もいただいたので、骨盤ベルト付きのものを作っていただいて、モニターさんに試していただいたら
「ベルトは嬉しいけど、前開きいらない!」というご意見🤣
正直、「最初の私のアイデアって一体、、、。」と悩みました
でも、結局喜んでもらえるものを作るのが1番!
と、カエラックは「骨盤ベルト付きパンツ」になり
その後、これまた商工会議所さんのご紹介で、すばらしいデザイナーさんに出会い
今の「骨盤バランスサポーターPelfine〜ペルファイン〜」が完成しました😊
たくさんの喜びの声をいただき、通信販売を中心に順調に売り上げを伸ばしております😁
最初の紙のパンツにこだわり、挫折していたら、商品はできなかっただろうなと思うと、
自分の中の譲れないポイントを決めたら、他の部分は周りの意見に柔軟に対応していくことも大切です✨
アイデアを形にしてみたら できるのはモノだけじゃない
ものづくりは単にロイヤリティが得られる!というだけではありません
社会との繋がりや、地域を支える方々との出会いが、その後の人生でも役立っています(その一例はこちら👇)
これは縫製会社の社長さんの受け売りですが
「自分が死んでも商品は世の中に残る」
というのはなんだか誇らしい💕
簡単に作れるものならば、全て自分で作った方が儲けは大きいですが、ものづくりの進め方によっては、1人で在庫を抱えて大借金!という方にも出会いました
行政の力、公的機関の力を使って、志を共にできる方と繋がりながら、協働しながら、アイデアを形にしていくと良いですよ〜☺️
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